王子と姫が出会いました。

次の日からだった。



朝に向かった学校では姫の靴がない。



「なんセンチ…?」

「22.5です…」

「ちっちゃっ!!」

「驚いてる場合ではないです。スリッパ借りて来ますね」

「俺が行くから絶対動くなよ!?」



姫のためにスリッパを借りた。



足まで姫サイズのため、来客用のスリッパはかなりデカい。



ペタペタって…。



カワイイとか思ってる場合じゃねぇか…。



やったヤツの検討くらいついてるけど確証がない。



静香と仲がよかったヤツらの仕業だ。



アイツが転校して来ないだけマシか…。



「机ん中は大丈夫みたいだな」

「ロッカーに知らないカギがかかってるんですけど…」

「へっ?」



うちの学校は盗難防止のため、ロッカーにカギをかける。



そのカギをかけてるとこにあるふたつのカギ…。



「姫のだけ開けても開かねぇってことか…」

「今日音楽で使うリコーダーが取れないです!!ムカつく…」

「俺の使う?」

「えっ…」



えっ!?