失いかけた意識は王子君に引き戻され、苦しいくらい攻められた。



前と違うっ…。



「もう…寝てもいい…?」

「うん、お疲れ。大丈夫?」

「ダメですよ…。体、動きません…」

「じゃあゆっくり寝な」



学校サボってこんなことして。



今日はイケないコです。



でも幸せだからいい…。



「大好きです…」

「ん、俺も…」



この先なにがあっても離れないでいれるかな…。



王子君の隣にずっといたい…。



もうすぐお仕事だし…。



もっと強くならなきゃ…。



安心したようなため息が聞こえたのは、あたしが眠る直前だった。



王子君とは反対の方を向いて眠るあたしを、後ろから抱きしめてくれて。



大きな手があたしを包む。



ごめんね、王子君…。



たくさん不安にさせた…。



「いつまで寝てんだよ王っ…」

「瑞紀っ!!は!?もう夕方!?」

「野暮なことした。でも服は着て寝た方がいいんじゃね?」



ギャァァァァァァッ!!