王子と姫が出会いました。

長くてキレイな指があたしの涙を拭い去り、そのまま両手で顔を挟まれた。



キスできそうなほど近い顔がホッとしてる…。



「好き、好き…。スゲー好き…」

「はいっ…」

「キスしていい?」



コクッと小さく頷くと、微かに触れ合った唇。



遠慮してる感じが伝わって来て、自分から王子君を求めた。



「もう…他のコとしたら…ヤダっ…」

「ごめん…ホントにごめんな…」

「連れて帰ってください…」

「うん」



貧血に近い状態のまま学校を出て、すぐ近くの王子君ちに連れて来てもらった。



バスルームで着替えてから行った王子君の部屋。



「おいで、姫」



ベッドに座り、手を広げてくれた王子君に吸い込まれるように抱き着き…。



頭を撫でてもらってから一緒に横になる。



まだ下校時刻にもなってない時間で…。



腕枕されて、優しく包まれて…。



王子君の背中に腕をまわして服をギュッと握り、目を閉じた。



やっぱりここが好き…。