王子と姫が出会いました。

言葉より先に涙が出た。



どうしようもないくらいに流れ出る。



「距離を置こうか」

「きょっ…り?」

「うん、少し離れて考えんのもやめて、少しだけちょっとバイバイ」

「別れっるの?」

「今は姫といない方がいいだろ?俺も姫を悩ませてんのが辛い」



王子君は離れたいのかな…。



別れるのと距離を置くのってどう違うの?



「王子君は…」

「うん」

「そっちの方が楽…ですか?」

「姫」

「はい…」

「俺が姫と離れて楽だと思うか?どんだけ好きだと思ってんだ」



声が大きくなった王子君に目を覚まさせられた感じ…。



いちばん大事なとこ、わかってるフリをしてた…。



あたしはバカです…。



「離れるのも別れるのもイヤです…」

「えっ?」

「王子君が好きだからこんなに悩んだんですっ…。ごめんなさい、あたし…王子君の気持ち…考えてなかった…」

「姫…」



いつもあたしのことだけ考えてくれてる王子君を裏切るとこだった…。