王子と姫が出会いました。

それからあたしは王子君を避け続けた。



『少し考えたい』



そうメールを入れてからもう1週間…。



ちゃんと寝付けず、夢の中にいても現実世界と行ったり来たり…。



頭が痛い…。



そんな体育の時間、体育館では王子君が壁に寄り掛かってた。



あたしはバスケのパスの練習をしてて…。



急にボールが二重に見えた。



気持ち悪いっ…。



グラッと体が傾き、そのまま床に倒れ込んだ。



気がついたら保健室のベッドの上だった。



心地いい暖かさ…。



王子君の手だ…。



頭を撫でられてる…。



定まらない視界でなんとか確認した王子君の顔は、なんだか寂しそうだった…。



「起きたか…」

「王子く…ん…」

「寝れてなかった?」

「あっ…はい…」

「その原因って俺だよな…」



なにも言えなくなった。



久しぶりに話してるのに…苦しいです…。



「手放した方がいい?」

「えっ…?」

「こんなに悩ませんなら…お前の中から消えたい…」



ヤダ…。