王子と姫が出会いました。

部屋にこもって携帯片手に数時間。



姫に別れるって言われたら生きて行ける自信がない…。



リビングでは瑞紀と蘭子が楽しそうに夕食タイム。



もうヤダ。



ウジウジすんのは性に合わない。



「ちょっと姫んち行ってくる」

「ビシッと土下座でもしてこい」

「はい、行ってきます」



姫ん家まで走った。



頭で考えても、姫の気持ちなんかわかるハズもないから。



俺は姫しか好きじゃなくて、姫しかいらなくて。



それをちゃんと伝える。



寒いのに気にせずに出て来た俺はデニムにロンT、薄手のシャツ。



インターホンを押した時には体はポカポカだった。



「王子君っ!?どうしました!?」

「とりあえず開けて…」

「はい…?」



姫の部屋まで着く間、心臓がドクドクと大きな音で鳴ってた。



走って来たからか、緊張なのかわからない…。



「姫…」

「取り合えず中へ…」

「うん…」



ごめん、お前を裏切った…。