王子と姫が出会いました。

社長室に着くまでにペコペコと頭を下げられた。



シカト状態の叔父さんを真似してスタスタ歩く俺。



比較的若い社員が多い職場で、かなり注目を浴びる…。



「王子の仕事は数字だ」

「えっ、打ち込むの?」

「あぁ、簡単だろ?」



秘書室から出て来たキレイな女…。



茶色い髪に緩めのパーマ。



前髪はセンター分けで、黒のスーツ。



スカート短っ!!



しかも網タイがセクシーすぎんだろっ!!



「お初にお目にかかります、秘書のリュウです」

「リュウ?中国の方…?」

「そうですけど?ではシキ様にはこちらのパソコンを」

「あっ、どうも…」

「社長、会議のお時間です」



流暢な日本語を話す秘書はチャイナ美人だった。



絶対叔父さんの趣味だろう。



でもできる女っぽくて、笑顔を見せてはくれなかった。



俺は渡された数字をひたすら打ち込み、他の仕事は全くしなかった。



昼になり、ランチタイムなんだけど…。



「叔父さん…?一緒に…」

「悪い、手が離せない。勝手に行け」



好奇な目で見られてんのにひとりメシかよ~…。