王子と姫が出会いました。

そして冬休み、クリスマスイブは初出勤の日になった。



叔父さんから貰ったのは大量のスーツ。



もちろん、うちのブランドの。



そのスーツに袖を通し、ネクタイまで締めた。



実家に帰ったら叔父さんがいて、一緒に出勤。



「コレ下げとけ」

「なにコレ?」

「社員IDだ。これでメシも食える」

「スゲー…」



俺の顔写真と『Shiki』という名前が入ってた。



「王子じゃなくて?」

「一応専属モデルとして出勤だから。兄貴の息子ってことは皆知ってるがな」



ナメられんなよ?



そう言った叔父さんはなんだか楽しそうだった。



昔何度か行ったことがある会社。



デカいビルのいちばん下がアウトレット。



2階は食堂と在庫置場で、3階はデザインやサンプルの縫製関係。



4階が販売部や営業部になってて、5階が社長室。



「あっちから挨拶されても頭下げんなよ」

「えっ!?でも…」

「時期社長だろ」

「あっ、うん…」



それはそれでキツいんだけど…。