事の重大さに気づいてない姫をビシバシ。



マジで容赦しねぇからな。



「次、英語。訳せ」

「私は…水曜日に…した」

「なにを?」

「チョー…ルリング!!」

「このボケが。サイクリングだ」

「読めない…」

「読め」



音楽はそれなりに理解してて、笛の練習は後回し。



世界史は俺もあんまり得意ではないので蘭子に任せる。



「現国は大丈夫だな?」

「なんとかなりそうです」

「じゃあ数学、さっきの復習だ。やれ」

「はぅ~…」



やっぱり数学がダメダメ。



僕、お前がこんなにバカだとは思わなかったよ…。



「10問中…正解2問。お前ナメてんのか?脱がすぞ」

「休憩をください…城野先生…」

「せっ…」

「ダメ?」

「ダメ…じゃないよ?甘いものでも食べようか」

「うんっ!!」



やっぱりカワイイって罪だ…。



むしろ、お前の可愛さが罪だ。



「王子君ちにチョコがある~!!」



姫のために買っといたんだよぉ~!!