王子と姫が出会いました。

そしてなにより、気になったのは王子君が傷だらけなこと。



「あの人にやられたんですか…?」

「そう思う?俺があんなヤローにやられると?」

「いえ…」

「偽装だよ、だから俺を殴ったのはここにいる彼」



冬次さんっ!?



あなた大好きな甥っ子になんてことしてるんですかっ!!



「頭いいっしょ?イェイ」



いやいや、どう見ても重傷ですから。



やり過ぎですから!!



「まぁアイツにも3発くらい入れさせたから全くウソってわけじゃないよ」

「冬次さんってやっぱりタダ者じゃない…」

「でも電話くれてよかった。あのままだったらマジで王子がヤバかったよ」



今はその王子君が別の意味でヤバいよ。



病院行くべきです。



「天野さんの保護者の方に連絡を取りたいのですが」

「私が姫の父です」

「えっ?あっ、お父さんでしたか。お若いような…」

「あははっ、ありがとうございます。こう見えて40ですよ」



冬次さん…。



あなたは最強かもしれません…。