王子と姫が出会いました。

ビクビクしながら帰った家では見たくもないモノの山だった。



ポストには溢れんばかりの紙。



「どこにいるの?ってのが最初の方だな」

「気持ち悪い…」

「最近のだとコレか?」



『お前はふしだらな女だ』



これはたぶん王子君の家にいることがバレてる…。



ってことはやっぱり後をつけられて…。



「警察行こうか」

「はい…」

「使えねぇヤツらだな。あのガキ共」

「キヨ君とシン君は悪くないです…」

「寝ずに張っとけクソヤローが」



王子君の後輩のふたりは協力してくれた。



しかも彼等は受験生だ。



ひどい先輩を持って、気の毒に…。



そして家を出ようとした時、王子君の携帯が鳴った。



「シン?はい」



相手は可哀相な後輩君…。



王子君の眉毛がピクッと動き、顔付きが変わる瞬間を見た…。



それは前にも見たあの表情。



学校で暴れた時に見た顔だよ…?



「今すぐ行く。ヒマそうなヤツ、コンビニによこせ」



なにがあったの?