王子と姫が出会いました。

体の熱い姫の隣で看病しながら寝た。



まぁ心配でほとんど寝てないけど。



それに、姫はモノじゃないけどこれを言葉にしたら多分、『愛着が沸いた』になるだろう。



「姫、起きられるか?」

「朝…ですか…」

「熱下がったみたいだけどどうする?休む?」

「体がダルイです…」



家からは絶対出ないと約束して、姫の昼メシを作り置きした。



そして瑞紀にも再度口止めをして向かった学校。



「なんで姫休みなの?」

「風邪だと思うってさ」

「じゃあ姫の好きなミカン買って見舞い行こ~」

「ダメっ!!」

「なんで?ってか王子の番なんだけど…」



2時間目の授業は蘭子とサボり。



最近は瑞紀もついて来るようになり、現在、ババ抜き中。



蘭子に知れたらマズいだろ…。



「俺ん家で寝てるから」

「まさか姫にひどいことしてないでしょうね?」

「ひどいこと?」

「常に裸とか」

「それ、イイな」

「あっ、王子が姫にひどいことできるわけないか。尻に敷かれてるもんね、アンタ」



俺…敷かれて…ますか?