姫もかなり課題に終われてて、遊ぶ時間がない。



年が明けたら、俺は叔父さんの養子になる。



それまではバイトも続けるし、いつもと変わらない生活を送る。



まずはテストを乗り切らなきゃ。



テストの前に終わった課題を提出した。



「真面目になったな、城野」

「俺は前から売られたケンカしか買わないんで」

「このまま問題起こさないでくれよ?」



問題なんか起こした覚えねぇぞ。



なにかするなら教師と姫にバレないようにやるって。



テストもちゃんと頑張ろうと思った矢先の出来事だった。



「今日来てください…」

「寂しいの?襲う気がするけどいい?」

「怖いんです…」



怖い?



でもバイトがあんだよ、今日は。



「終わるまで待てる?」

「はい…」



よくわからないけど、姫が本当に怯えてるように見えた。



なにがあったんだろうか。



その姫はカフェの窓際でずっと勉強をしていた。