王子と姫が出会いました。

王子君があたしの肩を抱いてソファーに座らせてくれた。



こんなアザができるまで殴られたり蹴られたらどれほど痛いんだろう…。



全く想像もできない…。



「怖がらせた?ごめんな?」



言葉が出なくてフルフルと首を横に振った。



王子君が悪いんじゃないし…。



あたしが脱げって言ったのに…。



「痛い時は痛いって言ったらいいんです…」

「大丈夫だって言っただろ」

「あたしは…どうしたらいいですか…?」

「なんだそれ?なにも望んでねぇよ?あっ、でも…」

「でも?」

「ちょっとだけ抱きしめさしてくれたら嬉しいな~なんて?ダメ?」



看病とか手当てじゃないんですけど?



王子君がまたカワイイ…。



でも恥ずかしさから、全く違う話しをしてしまった。



「ベッドに寝ましょう」

「連れてって?」



そのくらいなら平気!!



あたしにもできます!!



王子君の手を取ってベッドルームであろうドアに向かった。