あたしよりも大きい体にスッポリ包まれて。



心の底から安心する…。



「瑞紀君は帰って来ないんですか?」

「今日は蘭子んちだって」

「なら…チュー…しません?」

「姫からして?」



そんな要望なら喜んで。



あたしが返せるものって少ないから…。



目線を合わせてくれた王子君に触れるだけのキスをした。



そのままぐぐっっと押さえられた頭…。



「王子くっ…」

「大好きだよ、姫」




わかったけど激しいんですっ!!



息ができないっ!!



いつも休憩をくれる王子君だけど今日はそれも許してくれない。



きっとあたしからチューしたらからテンションが上がってて…。



本当に苦しい…。



でもこの甘い苦しさすら、好きになる。



これからも…。