大きい王子君を見上げると、優しく笑ってくれてる。



なんでこんなに我慢してくれるの?



蘭ちゃんに怒られたんだよ。



王子君が可哀相だって。



このままでいいのかな…。



いつまでも甘えてばっかりで…。



「王子君はあたしのどこが好きなんですか?」

「顔と、性格と、雰囲気?ってか全部好きなんだと思う。なんで?」

「王子君はモテるのにどうしてあたしを選んだのかなって…」

「そんなの決まってんだろ。王子と姫だから?」



ハハハハッと笑った王子君に照れた。



王子と姫だから…。



それって運命ってこと?



なんかもう…。



大好きすぎてどうしたらいいんだろう…。



抱きつくと、優しく抱きしめ返してくれて。



ずっとこの人について行きたい…。



この先もずっとこの腕の中で甘えてたい…。



本当に大好き…。