王子と姫が出会いました。

とにかく帰れと言われてまた着替えた。



着替えんのがしんどい…。



表から姫んとこに行こうと、裏口から出た時、姫と蘭子がいた。



ま、まさか待ってた感じ!?



「姫…」



俺的に超感動で泣いちゃいそうなんだけど…。



しかも頬が膨らんでてフグみてぇ…。



どんな顔もカワイイんだな、姫って。



「送ります!!」

「えっ?なんで?別に平気なんだけど…」

「瑞紀君から聞きました。熱あるのに働いてるって」



余計なこと言いやがってあのバカ。



でも姫といれんなら送られないこともない。



うん、その言葉に甘えよう。



「で、なんで蘭子もいんだよ…」

「姫が食われたら可哀相だから」

「食いません。姫は特別だから。変なことしねぇって約束したし!!」

「へぇ~、あんたにもそんな優しさが備わってたんだ…」



俺をなんだと思ってんだゴルァ。



姫は大事にするんだ。



店長も慎重にって言ってたし。



だから姫は食わん!!