王子と姫が出会いました。

その後に、手を繋いで文化祭を回った。



夜は珍しく蘭子ん家に呼ばれ、俺は初めての訪問。



「食べきれないくらいもらったからさ~」

「「すき焼き~!!」」



蘭子以外、貧乏生活を送る俺らには最高の贅沢品!!



俺に霜降り牛なんか食わせていいのかよ。



「うまっ!!ヤバッ!!マジで死ねるっ!!」

「全部食べてくださいね。でも王子さんはあまり食べる方ではありませんでしたか?」

「うん。でも今日は吐くまで食っても後悔しねぇよ、柳沢さん」

「じゃあお願いしますね」



やっぱりメシ関係は柳沢さんが担当してるらしく、目の前ですき焼きを作ってくれてる。



その姿に熱い視線を送るのは姫で。



やっぱり妬ける。



「柳沢さんは奥さんに優しいスか?」

「ご想像にお任せしますよ。でも優しくはないですかね?ドジなものでお仕置きばっかりしてますよ」



笑顔を崩さない柳沢さんを初めて怖いと思った。



お仕置きってなんだろう…。



妄想ばかりが膨らむんですけどっ!!