王子と姫が出会いました。

たまには俺も強引だけど。



いつもより強引かも。



逃げる姫の顔を手で固定した。



いつもより長いキスはついつい夢中になってしまう…。



顔をあげたら体の力が抜けてる姫の目からはポロポロと涙がっ!!



「な、なにっ!?ごめん!!」

「苦しいのに~…。王子君のバカ~!!」

「えっ、あっ…ごめんってば」



シクシク泣いてた姫の背中を撫でて、泣き止んだと思えば抱き着かれた。



姫って本当に読めないヤツ。



「やっぱり優しい王子君がいいですっ…」

「は…い?」

「本当は甘やかすばっかりなのがイヤだっただけで…。いつもの王子君がいいです…」

「なんだよ、早く言えよ~…。俺もムリばっかりしててマジで苦しかった…」

「ごめんなさい…」



今まで通りでいいならなんも問題ねぇじゃん。



姫にデレデレできる…。



「姫ぇ~!!マジで好き!!ギューできなくて死ぬかと思った」

「あたしも冷たくされて辛かったです…。やっぱりこっちの王子君が好き…」



俺も大好きっ!!