王子と姫が出会いました。

姫に冷たくすんのなんかヤダ~…。



俺の言葉にいちいちショボ~ンってなってるし…。



でも姫のこと甘やかしたらダメなんだろ?



デレデレしたいけど嫌われんのはもっとヤダ…。



「王子君…」

「なに?」

「手…繋いでください…」

「…………ヤダ。文化祭回んなら早く行くぞ」



手を…繋ぎたい。



抱きしめたい…。



でも待てよ?



コレってグイグイ攻めていい感じだよな?



「姫、こっち」

「えっ!?キャッ!!」



ちょうど通り掛かった佐和先輩の部屋に入った。



よし、誰もいない。



「王子君…?」

「はい、座って黙ろうね」

「へっ!?」



キスしたかった。



こんな風に強引に…。



「んんっ…苦しいっ…」

「手、邪魔だ」

「王子君っ!!ここ、学校ですっ!!」

「最近我慢してたからムリ。自制効かない」



もっともっと。



姫がほしい。



このまま食いたいけど、初めてがこんな場所はねぇよな~。