王子と姫が出会いました。

少しヒマになった時間に姫を観察した。



たぶん蘭子は姐御肌。



姫が妹みたいに見えて、笑ってる姿は天使と間違えるくらいのカワイさだぜ…。



「あのコカワイイな…」

「でしょ?なんつーか、もうすでに国宝級…」

「王子、ベタ惚れにも程があんぞ…」

「やっぱ惚れてんのかな~…。昨日付き合ったんだけど」

「は!?マジで!?一目惚れってヤツか?」



もしこの気持ちが恋ならきっとそうだと思う。



そして初恋。



姫の周りだけキラッキラしてるし…。



「監禁してぇ…」

「独占欲っつーんだぞ、それ」

「そうなんだ…」

「見るからにピュアっぽいから慎重にな?」



慎重に?



それは俺が今までして来たことを姫にはしちゃいけないってことだな?



あっ、なんか携帯出してる…。



持ってないって言ってたのに…。



俺に教える気がなかっただけか?



あぁ~…ショック…。



蘭子には教えるっぽいし…。



マジヘコむんだけど…。