王子と姫が出会いました。

そのまま閉会式なんかには出ず、姫ん家に直行した。



もちろん避妊はするわけで。



昼間のコンビニで堂々と買った勇者の俺。



姫は全く話さない。



ビビり。



でもダメ。



もう先に進ませてもらう。



「風呂とか入りてぇなら先にどうぞ?」

「や、やめないですか?」

「聞こえないよ、姫」



超優しくするし。



スゲー労るから。



お互いシャワーを浴びて、部屋着に着替えた時にはもう夕方だった。



電気もつけず、レースのカーテンからは淡いオレンジの光りが差し込む。



「それは緊張してんの?」

「あっ…はい…」

「姫はなにもしなくていいから寝てて」

「や、ヤダ…恥ずかしいから…」



ヤダとか恥ずかしいとか。



もう通用しねぇのさ。



「ごめん、姫。限界だ」

「えっ!?あぅっ…」



姫が弱い首からキスした。



フッと力が抜ける体がカワイイ。



「王子くっ…」



あんまり抵抗するなよ…。



優しくできなくなる。