王子と姫が出会いました。

だけど俺が口出すなんて筋違いだからなにも言わない。



蘭子も瑞紀も納得してんだからいいんだろうけど。



恋愛って難しいな…。



「蘭子といえば、今週泊まりに来るからヨロシク」

「蘭子んち行けよ」

「姫んちに引きこもれよ。蘭子んちの親父怖いから会いたくねぇし」

「なら仕方ないな、気の毒に…」

「マジで。あの家超怖い」



心を開くのは蘭子だけ、か。



それなりにいい感じなのかも。



じゃなきゃ呼ばない。



温かい目で見守ろうと思う。



「で、王子はそろそろ姫の乳揉んだ?」

「うっせ!!結婚まで我慢とか…ありえそうな気がしてきた…」

「相性は大事だと思いますけどね~」

「なら聞くけど、あなたは触る前に泣かれたことがありますか?」

「うわっ、可哀相…」



そばにいれたらそれでいい。



そう思わなきゃやってられない。



「俺は我慢するのみ!!」

「そんな王子を応援する」



よろしく!!



姫が許してくれるまで我慢します!!