王子と姫が出会いました。

蘭ちゃんと王子君は目を合わせてニヤリ…。



絶対出て行かない気です。



「ちょっとエージ…」

「便所とここ、選ばしてやる」

「どっちもヤダ~…」

「じゃあ俺の上から降りて授業行け」



ポイッとしたよ!!



あの人、極悪人です!!



女の先輩はムッとして出て行きました。



怖い…。



「お前らのせいで逃げた~!!」

「佐和先輩が投げたんじゃん」

「蘭子、相手する?」

「誰がするか、腐れヤロー」



蘭ちゃんもこんな怖そうな先輩にっ!!



本当にあたしにはない世界を持ってる人ですね…。



「ひ~めちゃん。お兄さんと遊ぼ?」



ヤダヤダヤダ!!



すご~くイヤで、座ってる王子君に抱き着いた。



あの人は怖い人です…。



「怖がってんスけど~」

「んなことねぇよな?」

「やめろよマジで。姫は俺んだから誰にもやんねぇよ」

「俺も彼女欲しい」

「先輩の彼女になれんのはドMなヤツくらいっしょ」

「王子だってSだろうが。俺はソフトSだ」



王子君はSじゃないですけど…。



優しさの塊です。