王子と姫が出会いました。

でもあんだけ泣かせて怖がらせたらんだ。



もう当分自粛しよう。



「いつで持つかわかんねぇな…」

「浮気でもしたら?」

「姫以外にそんな気分になんねぇよ…」



そう言った時には聞かれていた。



開いていたドアからチョコチョコ走って来た姫に抱き着かれた。



カワイイ行動に苦しくなる胸の奥…。



ギュッと締め付けられる。



姫の仕草が全部俺を虜にする…。



「他の人に触っちゃダメです…。頑張りますから…」

「ははっ!!泣きそうな顔でなに言ってんだよ。大丈夫だって。姫以外に興味ねぇから」

「王子くっ…」



泣いちゃった…。



でもなぁ~…。



好きゆえに、手を出したくなるみたいで…。



「宿題やんの?」

「泊まっていいなら…」

「夏休み終わるまで会えねぇかもだから教えとく。まずメシ作るか」

「はい!!」



まだまだ先は長いっぽい…。



でも姫を選んだのは俺だからな。



このままでも大好きだ、姫…。