王子と姫が出会いました。

ひとり悶々としてたらギュッと服を握られた。



まだ赤い顔で、ピンク色の唇が開いた。



「もう我慢できない…」



あぁぁぁぁ~?



なんの我慢ができないの?



そんな顔で我慢できないって、なにを?



確実に誘ってんだろ。



でも慎重にしなきゃ嫌われそうだからとりあえず聞いてみる。



「なにが…?」

「チュー…したぁい…」



あぅっ!!



死ね、俺、今すぐ消えてしまえ!!



手が勝手に触る前に!!



今煽るのはダメだろ~…。



なに考えてんだコイツ。



「食われてぇの?」

「チューしたいんです…。前もしてくれなかったから…」

「ハァ~…知らね。もう、どうなってもいい。姫が悪いんだからな」

「あっ…」



俺も姫の気持ち考えてなかったかもしれない。



でも姫はもっと考えてねぇ。



ちょっと自分勝手じゃねぇか?



姫の体をベッドに倒した。



そのまま覆いかぶさるようにキス…。



うめぇ…。