なんて余裕ぶっこいてたのは、会わない期間だけ。



バイトが休みの日、宿題片手にやって来た姫を襲いたくて仕方ない。



リビングのテーブルで教えた数学をやってる姫。



長いまつげがパチパチと瞬きをしている…。



俺の角度からだと、俯いて問題を解く仕草がものすごくカワイく見えて。



姫の白い肌に息を飲む。



なに考えてんだ、童貞じゃあるまいし。



バカじゃねぇか、俺。



意識しすぎの自分に嫌気がさす。



「できた!!」

「ぁん!?おぉ、正解」

「王子君の教え方がうまいからですね!!次も同じ公式ですか?」



襲いてぇ。



お前を。



壊してしまいたい。



俺の元から去れないように監禁したい…。



好きすぎて、頭がおかしくなりそうだ。



な~んてのは思うだけ。



「次も同じ公式使うとできる」

「ありがとう!!」



お前が大事すぎて、手を出したくないんだ。



俺はヘタレじゃねぇ!!