【王子】



学校2日目。



体育館の裏で2年に囲まれてる状況。



『売られたケンカは死んでも買え』



それが叔父さんの教え。



俺は名前をバカにされるのがイヤで戦ってきたわけよ。



ヤンキーになったつもりもねぇし、不良じゃねぇの。



早く姫んとこ行きてぇんだけど。



「強そうに見えねぇんだけど」

「弱いんで解放してくれる?」

「それはムリ。昔の借りを返すから」



そんなの覚えてねぇよ!!



集団と俺ひとり。



そんなの当たり前のように勝てないわけで。



リーダーっぽいヤツだけを狙い、ひたすら殴られた…。



もちろん顔に傷があったら教師にいろいろ言われるから主にボディを…。



痛い、痛い…。



「口ほどにもねぇじゃん」

「次はひとりずつ3倍にして返してやるよ…」

「寝言は寝てから言え!!」



あぅ~…。



久しぶりにフルボッコだ…。



少し休んだら行こう…。