あんなに成長してるとは思ってもみなくて、蘭子の貧乳は直視できるのに…。



姫の谷間はムリ…。



そんな武器を隠し持っていたとは知らなかったぜ…。



「瑞紀、背中真っ赤」

「王子が踏んだ…」

「あははっ!!海入んないの?」

「姫の浮輪パクって来たら入ってやる」

「わかった」



姫が蘭子に浮輪を渡し、瑞紀とふたりで海の中に入りに行った。



意外な行動でちょっとビックリ…。



「王子君、トンネル貫通させたいです」

「んなガキみてぇなことすんの?」

「海なんて小学生の時以来だから…」



砂で山を作りながら悲しそうな顔をした姫を見て、無性に切なくなった。



俺も作るの手伝う。



親が仕事ばっかりだったから来れなかったんだと…。



そう感じたから。



「明日、姫の誕生日だな」

「覚えてたんですか!?」

「当たり前だろ。いちばんに祝うの、俺」

「嬉しいですね、それ」

「寝たらダメだからな」



へへっと笑った姫にまたキュン…。