蘭子ん家の自称、従業員。



早い話し、組員だろう。



ビシッとキマッたオールバックの黒髪に、黒のシャツ。



真面目そうなメガネをかけてて、インテリな大人の男って感じ。



しかも荒っぽくなく、物腰の柔らかい執事系男子…。



こんなイケメンと暮らしててなにもないとか、蘭子の趣味がわからん。



「柳沢、パラソル出しといて。ついでに昼ご飯の用意もよろしく」

「かしこまりました」



パシリですね。



可哀相、柳沢さん…。



こんなキレイなビーチに来てまで時期組長にパシられて…。



「あたしもお手伝いします」

「いえ、姫さんは楽しんでください。自分、こういうの好きですから」

「他の従業員の方とはなんか雰囲気が違いますね、柳沢さんって」

「はははっ、頭脳派なもので」



やっぱり頭よさそうだ。



ってか姫よ、目が輝いてんぞ。



「王子君…。柳沢さんって…ステキですね」

「いや、全く。ワイルドさにかける。全然ステキじゃない」

「そうですか?」



初めて知った…。



姫のタイプ~~~!!