蘭ちゃんの気持ちを知ってるのかな…。



瑞紀君からフ~ッと吐かれた煙りはモヤモヤです。



きっと瑞紀君の心もモヤモヤです。



「好きですか?」

「姫に関係あんの?」

「ないですね。でも、蘭ちゃんのことは泣かせてほしくないんです」

「切ってもいいんだぜ?俺は。蘭子ひとりってわけでもねぇからな」

「捨て犬みたい…」

「あ?」

「発情期ですか。見境なくですか。そういうの、瑞紀君には似合わない」



たぶん瑞紀君は頭にきてた。



王子君がタイミングよく帰って来てくれてホッと一安心…。



「王子。お前の女、どんな教育してんだよ」

「あ?んだとコラ」

「ムカつくんだよ」

「俺の姫にムカつく?絞め殺すぞ瑞紀」

「やれるもんならやってみろよ、キス止まりのヘタレ王子が」



蘭ちゃん、あたしはものすごくイケないことをしたのかもしれません…。



王子君と瑞紀君が…。



「顔はやめろよ!!」

「わりっ、当たっちまった」

「お返しだクソ王子っ!!」



大喧嘩してます~!!