王子と姫が出会いました。

我慢しなきゃいけない理由ってなくねぇか?



俺的には姫のこととか超考えてるつもりなんだけど、姫は俺の我慢とか知ってんだろうか…。



なにも考えてないわけじゃないってのも…。



俺だって男だもん。



「姫、風呂終わったけどお湯溜めんの?」

「まだいいです…」

「ソレって怒ってんの?」

「怒ってないけど…」

「けど?」

「ビックリしました…。それだけです…」



やっぱり俺が悪いみたいだな。



これでも姫のペースに合わせてるつもりなんだけど…。



なんか…ちょっと疲れた…。



ふて腐れた俺は取り合えず昼寝。



なにも話さずにベッドに横になってたらいつの間にか寝てた。



カチャカチャという音で目を覚ますと、姫がキッチンでなにかしてる…。



体にはタオルケットがかけられてた。



「なにしてんの…?」

「痛っ…」

「どうした!?」

「ビックリして指を…」



なにやってんだバカ~…。