王子君もバイトを休んでくれるみたいで、すご~く心強い。



新しいお家から学校までは15分、王子君の家までは20分です。



近くなったから朝が楽です!!



「姫がひとり暮らしすんなら瑞紀と住むんじゃなかった…」

「どうしてです?」

「同棲できたかも…」

「そこまで甘えたくないので結構です」

「あぅっ、今の言葉はスゲー勢いでグサッと刺さったぜ…」



王子君と住むのは大変ですよ。



いっぱいドキドキします。



だから疲れてしまうし、ご飯とか全部作ってくれちゃいそうだからあたしが上達しない気がする…。



「困ったこととかあったらなんでも言えよ?」

「はい!!」

「それと、そろそろマジで敬語禁止。次から敬語1回につき、チュー1回ってことで」

「えっ!?そんな急にはムリですよ!!」

「はい、今のペナルティ。覚悟しな、姫ちゃん」



うぁ~…。



なんだか久し振りすぎて…。



「は、恥ずかしいっ!!」

「ごちそうさん」



なんだか意地悪ですっ!!