あたしの中にもどちらか片方と暮らしたいという欲はなくて。



どうやって生活しようかとばかり考えた。



この家はパパ。



ママは隣町の実家に出戻る。



パパとママは仕事では仲良しだから毎日会うみたいだけど…。



あたしはその輪には入れないからもういい…。



もうひとりでいい…。



「学校の近くに住みたい」

「その話しは考えるって言ったでしょ?」

「みんな好きにすればいいんだよ。パパもママもあたしも…」

「生活費はどうする気なの?」

「わかんない。バイトでもするよ。親の努めとして、学費は出しください」



一緒に住むことは頑なに拒否をしよう。



これがあたしの精一杯の反抗であり、寂しさの表現方法…。



捻くれたといえばそれまでだけど。



でもいいの…。



あたしのワガママは貫き通すって決めたから。



最後のワガママかもしれないし…。



あたしは…両親に対して怒ってるのかもしれないです…。