王子と姫が出会いました。

ただ隣に座り、冬次さんが出て来るのを待つしかなかった。



王子君はそんなことする人じゃないって信じてる。



それに、謝る意味がわからないです…。



「王子君…?」

「…………」

「パパに着いて行くことにします」

「は…?」

「選ぶのがどっちでもいいなら、王子君と近い方を選びます。離れたくないです…」

「ありが…と…」



王子君はあたしの太陽です。



笑って照らしてくれる。


だから離れたくない。



「帰んぞ、王子」

「うん…。姫も…」

「家まで送るから乗ってきな」



話し合いが終わった冬次さんはまだ怒ってるみたいに感じた。



家に行く前に、やっぱり心配だからやって来た王子君の部屋。



「3日の謹慎で済んだ。あの担任ムカつくぞ」

「ごめん、叔父さん…」

「アレはキレたっていい理由だからな。怒ってねぇよ」

「仕事戻んなきゃまずくねぇ?」

「あっ!!ヤバイ!!今からプレゼンっ!!ごめん、これで帰って!!」



えっ!?



えぇぇぇっ!?