王子と姫が出会いました。

王子君が言ったのかな…。



なんて言ったのかな!?



「は、初めまして!!天野といいます!!」

「王子が世話になってるね。叔父の城野 冬次です」



名刺もらっちゃいました!!



すっごくいい匂いがして、すっごくカッコイイ…。



「あの…その子機は…」

「あぁ、慌てて会社出たら握ってたからそのまま…」

「王子君に笑われそうですね」

「隠しとくから黙っててね、姫ちゃん」



いい人そう…。



冬次さんが王子君の保護者…。



親代わりの人…。



そんな冬次さんが来て数分後、王子君が診察室から出て来た。



「叔父さっ!!」

「家に帰ったら死ぬと思え。さぁ、謝り倒してから帰ろうか、王子」

「あぅっ…ごめんなさい…」



王子君にも怖いものがあったんだ…。



オドオドしてる…。



それから帰った学校では、もう下校時刻になっていた。



あたしと王子君のかばんを取りに教室に行った後、王子君が暴れた理由を聞いてしまった。