王子と姫が出会いました。

トントンとかジューとか…。



キッチンの方からはいい匂いがしてきて、本当に王子君が料理してるみたい…。



「有り合わせだけど多分マズくはねぇよ」

「すごっ…。食べて…いいんですか…?」

「熱いから気をつけるように」

「はい!!いただきます!!」



目の前には完璧なカルボナーラ…。



口に入れたらやっぱり味も完璧…。



「おいひいれす!!」

「うん、食ってから喋れ」



おいしいよぉ~!!



なんで作れるの!?



カルボナーラなんか作り方知らない!!



「料理できるんですね!!」

「それなりにな?叔父さんに叩き込まれたから」

「あっ…。ご両親って…」

「あぁ、気にしてねぇから。元からふたりだけの世界作ってたし。あの世で仲良くしてんだろ」

「ごめんなさい…」

「だから気にしてねぇって。今は叔父さんが親父みたいだけどな」

「やっぱり寂しい?」

「さっきも言ったけど寂しくねぇよ?父ちゃんと母ちゃんが幸せなら別にいいし」



なんか…王子君ってすごいかもです…。