王子と姫が出会いました。

数分後に会った瑞紀…。



ありゃ~…。



「もう暴れる…」

「猿みてぇだな。カワイイじゃん」

「キャップとかねぇ?」

「家から持って来てやろうか」

「俺…もう生きてたくねぇ…」



見事に髪が短くなってました。



休み時間に家に戻り、キャップを瑞紀にやった。



時計以外のアクセは没収され、かなりヘコんでます…。



そんな中…。



「ボーズになった1年じゃね?お前ダセェな~」



なんてからかって来た3年に瑞紀がキレた。



なにも言わずに殴りかかり…。



体格的には瑞紀の方が確実に小さいのに…。



「俺も混ざる?」

「王子は手ぇ出すなよ。俺の獲物だ」



久しぶりのケンカは瑞紀に潤いを与えたらしい…。



相手が可哀相になって行く~…。



そんな瑞紀の腕をガシッと掴んだのは久し振りに見る…。



「佐和…先輩…」

「俺も暴れたい…」



瑞紀と同じ頭になった佐和先輩だった。



学校で最強の佐和先輩は佐和軍団と呼ばれる取り巻きがいて。



今瑞紀が手ぇ出したのもたぶん佐和軍団のひとりかと…。