王子と姫が出会いました。

そんなカワイイ姫、学校が終わってからうちに来て、風呂に入って着替えた。



メシは姫の作ったチャーハンを食った。



味はまぁ普通で。



姫の専用のブランケットを膝にかけてテレビを見てる…。



「夏休み…どっか行こうか」

「どこか?」

「旅行とか」

「そんなお金ないです!!」

「それは俺が出すからいいの。昨日バイトしてきたし~」

「イヤです。自分の分くらい自分でだしたいです」



姫ってたまに頑固だよな…。



俺を振ろうとした時もそうだったし…。



不思議なヤツだ…。



「バイトしたいです…」

「心配だからダメって言わなかった?」

「なんの心配ですか?そこまでドジじゃないですよ」



全くわかってねぇ…。



カワイイからイヤなのに。



なんかあったらどうすんだよ。



「なんのバイトしてぇの?」

「王子君みたいにカフェとかいいなぁ~。でも本屋さんとかもいいかもしれないです」



やっぱりイヤなんですが…。