王子と姫が出会いました。

ヤバイ、可愛すぎるぞ。



余計眠れなくなった。



「姫ぇぇぇぇ!!」



ベッドでバタバタ。



姫のカワイさに悶えてから眠りました。



そして次の日、体育の時間は姫のクラスと同じなので、サボりつつ、観察中。



男子はバスケで女子はバレーらしい。



相変わらずチビで、人の倍走ってるような気がする…。



「カワイイよな、天野って…」

「おい。殺すぞ」

「あっ!!とくにそんな目で見てないです!!」

「そんな目じゃなくても見んな。視界に入れんじゃねぇ」

「わ、わかった!!城野って怖い…」



姫がひそかにカワイイって言われてんのは知ってんだ。



2、3年でもそんな噂はあるらしいって佐和先輩が言ってたし。



本人は気づいちゃいないが。



あいつは俺んだから誰にも譲らねぇ。



「見境ねぇよな、姫のことになると」

「いつから呼び捨てにしてんだよ、瑞紀」

「結構前?なんか呼びやすいし、姫って。たしかにカワイイし」

「姫をカワイイと思うヤツは死ねばいい」



俺だけの姫でいい。