王子と姫が出会いました。

悩ませるようなことしてねぇよな…。



「苦しくなります。王子君が他のコに見られてるだけで…」

「どんだけ好きなんスか、それ」

「た、たぶんいっぱい!!」



きっと今の姫って顔が赤いんだろうな…。



会って抱きしめたい…。



明日まで待たなきゃなんねぇんだよな~…。



近かったらすぐに行けんのに…。



「明日、バイトもねぇから遊びに来る?」

「行きます!!チャーハン作ってあげます!!」

「わかった。楽しみにしてる。泊まりってことで」

「わかりました!!」



警戒心は相変わらず皆無。



俺が男だって思ってねぇんじゃねぇかと心配になるくらい。



そろそろ俺だってキスのひとつやふたつ、したいんだけどなぁ~…。



泣かれたらヤダからしないけど…。



「じゃあもう寝る」

「はい、おやすみなさい」

「うん、また明日な」

「王子君!!」

「ん!?」

「声聞けて…よかったです!!おやすみなさいっ!!」



あっ、切られた…。