王子と姫が出会いました。

母方の祖父母は海外にいるから当たり前のように会わないし。



俺は叔父さんに生かされてるようなもんだ。



風呂に入って、ベッドに横になると珍しく両親の顔が浮かんで来た。



『寂しくない?』



前に姫に言われた時、全く寂しいなんて思ってなかったけど…。



なんか今寂しいかもしれない…。



久し振りに叔父さんに会ったからだな。



寂しいってこんな気持ちなのか…。



そんな俺、姫に助けを求めた。



「もしもし?電話なんて珍しいですね」

「声聞きたくなった。なにしてた?」

「もうお布団の中ですよ」

「俺も」



落ち着いたかも…。



姫パワー、絶大。



「姫のこと好きになってからすげぇ不思議…」

「なにがですか?」

「姫に会いたいとか、すげぇ好きだとか、寂しいとか…なんか…そんな感情が出てきた」

「それは…あたしも同じです…。王子君のこと好きになってからたくさんモヤモヤします」



モヤモヤ?



なぜ!?