唯一の君

…中学三年の、冬の日。
夕君は、忘れてしまったかもしれないけど、私はきっと忘れることができない日。


夕君は言った。

すごく背が伸びて、勉強もスポーツも、頑張って

同級生も、かっこいい夕君しかしらない。
でも夕君はやっと立ち止まり、振り返るように言った。