どこまでも、蒼く


誰か俺に教えてください。
俺の存在価値を。

俺には分かりません。


俺は小さく舌打ちをして、リビングから出て行こうとした。


『嵐、明日俺早いからちゃんと学校に行けよな』

背後から聞こえてくる慶汰の声。
慶汰の発した言葉を素直に受け入れられない。
ムカつきの方が大きいからだ。


『うっせぇな。どうだっていいだろーが』


怒りを態度に表して、俺はリビングのドアを思い切り閉めた。
廊下に響き渡る爆音。
下手したら、ドア自体が壊れるぐらいの勢いだ。
それだけウザいということ。

俺はガキじゃねぇ。
もう18歳だ。
自分一人でやっていける。


やっと自分の城へと行けた俺は、疲れた体を癒やすために、ベッドへとダイブをした。
静寂と闇に包まれた俺の部屋には一筋の灯りさえない。

俺の人生を表しているよう。

でも、お前は俺の人生に、一筋の小さな灯りを灯してくれたよな…。


俺はそんな部屋の中で、自分の無力さに苦しめられていた…。