恋ってなんなのか、
愛ってなんなのか、
俺はでかい恋愛をしたことがないから、その意味さえ知らない。
お前は知っていたのか?そのカメラのレンズから見た俺の姿は、輝いていたのかな…。
俺たち三人の足は駅の方に向かっている。
道端に無惨な姿で落ちている葉っぱの上を歩くと、くしゃりと命が尽きた音がする。
俺はそんな音が気に入ったのか、さっきから葉っぱの上ばかりを歩いていた。
まるで怒りを押し付けるように。
なぜ怒っているのかさえわからなくなってくる。
ただ、さっきの女が離れない。
どうしてだろう。
あの女の心が広いせいか、または…この世界を好んで生きているせいか。
どちらとも言えるだろう。
『嵐、ここ入ろー!』
すばるが足を動かすのをやめて、指を差しながら、ある場所をさした。
そこは駅の中にあるファーストフード店。
そんなに腹減ってんの?と思いながら、俺は首を縦に振った。


