どれだけの時間を見送ってきただろうか?
時間は過ぎる。
そして、始業式の日となった。
答えが分かる日。
慶汰とはクリスマスイブの日からまともに顔を合わしていない。
慶汰は年末年始、仕事が忙しくなったのか、家にすら帰ってこなくなった。
朝、起きてリビングのテーブルを見ると、一枚の紙が寂しそうに置いてあった。
俺はそれを見て涙を浮かべる。
《嵐へ
今日の夕方、名古屋に行くことにした。
今までごめんな。
兄貴らしいことしてあげられなくて…。
でも俺は嵐のことを大事な弟だと思っているから。幸せになって欲しいってずっと思っている。
嵐…、自分の存在を認めろ。
嵐はきっと誰かの心の中に存在し続けるから…。
慶汰》
『バカ…じゃねぇの…』
胸が苦しくなる。
涙が静かに流れた。
慶汰は知っていたんだ。俺が自分の存在に悩まされているのを。
ありがとう…。
俺、少しだけ自分を認められたよ…。


