どこまでも、蒼く



立ち上がる。
陽菜を見ることが出来なかった。
見てしまったら泣きそうで─…。
陽菜の泣く声が俺に涙を誘う。
けど我慢をした。

唇をぎゅっと噛み締めて、上を見る─…。



そして震える声で、
最後にこう言ったんだ。





『…俺、陽菜のこと…
超好き─…』




好きだよ、好きだよ。
大好きだよ…。


最後に言いたかった。
自分の気持ちを…。
どうしても言いたかった。


溢れる気持ちを言わなければもったいないから。零れ落ちていくだけなんて、気持ちが可哀想だから。


伝えることは恥ずかしくないよ。


ほら、今の俺は…
こんなにも清々しいから…。




─…この日から、俺と陽菜は音信不通となる。
電話やメールすらなくなって…そのまま年が明けた。


クリスマス、年明け。


陽菜と過ごすはずだったイベントが一人に変わってしまった。
けど、一人になるといつも陽菜のことを考えている。


だから、一人じゃない気がするんだ。