どこまでも、蒼く



照れくさそうに言わないでよ。
可愛いなって思っちゃうじゃん。

離したくないって思っちゃうじゃん。


脳裏にちらつく紘人の一言。
それは卒業後のこと。
陽菜は…名古屋に引っ越してしまう。
そう思うと、苦しくなってしまう。


俺は陽菜を見つめて微笑み、手を繋いだ。
ひとつに繋がられた俺達。


今あるこの温もりは…
いつか消えてしまうのだろうか?

消えて欲しくないよ…。


『嵐、怒ってる?陽菜が名古屋の大学に行くこと…』


寂しそうな表情を浮かべて、陽菜は俺の手をぎゅっと握った。


『しょうがねぇよ。言っただろ?離れてても余裕だって!』



こういうとき、なんて言えば良かったのかな?
《行くな》って言った方がいいのかな…


もし、こう言ったら、陽菜は困った顔を見せるに違いない。

耐えられる力はある。


だから、きっと大丈夫だ。