俺、お前のこと─…
超好き─…。
自分でも馬鹿だと思う。馬鹿すぎて笑えてくる。何だよ、超好きって。
だけど好きより、大好きより、大きかったんだと思う。
俺の気持ちはすごく大きかったのだと気付かされた。
心臓、うるさいよ。
誰か、止めてよ。
気持ちよさそうに吹く風が、俺をおもちゃにして遊んでいるようだ。
ちらっと陽菜を見ると、陽菜は顔を真っ赤にして、耳まで真っ赤にして、下を向いていた。
そんな顔すんなよ。
恥ずかしさが倍増するだろ。
でも不覚にも、
抱きしめたいと思った。
愛しいって思った。
返事は欲しいけど、
いらないかもしれない。
自分でも分からないよ。
『お嬢さん…なにか話してください…』
陽菜がなかなか話さないから、我慢が出来なくなった俺は、小さな声で言葉を並べていく。
緊張なんかしなくてもいいのに、どうしてしてしまうのだろう。


