どこまでも、蒼く



車のライトが俺たちを静寂と共に包み込んだ。
…ゆっくりと。
二人だけの世界に、光が射し込む。
それは出口?
違う…。
出口なんか…ない。


何も口にすることが出来ない。
俺はただ何かに耐えるかのように手をぎゅっと握った。


『…意味、わかんねぇよな。悪い』


お前が言ったことは本当なのか?
血の繋がらない双子なら、陽菜を愛せるじゃねぇか。
なのに、なんで?

お前言ったよな?
血が邪魔だって。
じゃあそれはどういう意味だよ…。



『さっぱりわかんねぇ』


頭が悪いのは仕方ないことだけど、こればかりはさっぱりだ。
だってわかんねぇだろ?分かるわけないよな。

いきなりそんなこと言われて『はい、そうですか』なんて言って、納得するヤツはまずいないだろう。


俺の発言に紘人は小さく笑い、俺に分かるように説明していく。